私がつまみ細工を独学で始めた時に悩んだこと
それは

つまみ細工って、どんな生地を使えば良いんだろう?ちりめん以外でも作ってみたい!
つまみ細工といえば七五三や成人式の髪飾りのイメージが強いと思います。実際に私も、つまみ細工=「ちりめん」「和風」と思っていましたが、実は使う生地によって、和風にも洋風にもアレンジすることができます。
つまみ細工に向いている生地の共通点は
・程よく薄手
・ボンドや糊を吸収しやすい
ということです。
そこで今回は、つまみ細工に向いている生地、向いていない生地をご紹介します。生地の種類による仕上がりの違いもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧下さい。
つまみ細工に向いている生地
一越ちりめん
まずはやっぱり、ちりめんです!
七五三や成人式の髪飾りを作るキットも売られていて、それらにはだいたい一越(ひとこし)ちりめんが使われています。
一越ちりめんとは、表面のシボ(ナミナミ模様)が細かく、薄手のちりめんのこと。初心者さんにおススメの生地です。生地をカットしたときのほつれや毛羽立ちがが少なく、扱いやすいです。折り目が付きやすく、糊やボンドを吸収するので形を作りやすい生地です。
ちりめんには、二越(ふたこし)ちりめん(鬼ちりめんとも呼ばれます)があり、二越ちりめんの方が表面のシボが大きく、厚手で凹凸があります。
一越と二越の違いは織りの段階での糸の数の違いですが、細かいことは割愛します。
つまみ細工を作る場合は、一越ちりめんの方が扱いやすいです。慣れてくれば、二越ちりめんでもつまむことはできます。生地が違うと仕上がりにも違いが出るので、作りたい作品のイメージに合わせて使い分けると良いでしょう。
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生地をカットするのは意外と大変。最近では100円ショップでもカット済みの生地が売っていますが、あまり種類は多くありません。こちら(↓)のカット済み生地は色や柄の種類が多いのでおすすめです。
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綿ローン・ブロード
コットン生地を使うと、洋風なつまみ細工を作ることができます。綿布の厚みはローン<ブロード<シーチング...となりますが、つまみ細工に向いているのは、ブロードまでの厚みです。シーチングでもつまめますが、作るものによっては厚みが増して少し扱いづらくなります。
ローンはとても薄いので、繊細な雰囲気に仕上がりますが、薄すぎて、ちりめんとはかなり勝手が違います。ブロードは、程よい厚みとハリがあり、ローンよりふんわりした感じに仕上がります。初心者の方は、ブロードの方が扱いやすいと思います。お値段も手ごろでおすすめです。
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キュプラ
キュプラは、コートやスーツなどの裏地に使われることの多い生地。天然素材を原料とする再生繊維です。キュプラの原料は綿なので、こちらもボンドや糊との相性が良いです。
手触りはなめらかで、光沢があるので、シルクを使う前の練習用としても適しています。とても薄くて滑りやすいので、こちらもちりめん生地とはかなり勝手が違います。ずれたりヨレたりしやすいので、正方形にカットするのが難しいように感じます。慣れないとなかなかに扱いづらいキュプラですが、高級感があり、シルクを使ったような仕上がりになるのが魅力です。つまみ細工に慣れてきたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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正絹
つまみ細工の最高峰(と勝手に思っている)、正絹(しょうけん)。
シルクなのでお値段はそれなりにしますが、フォーマルなシーンにはぴったりの素材です。
つまみ細工について調べると、正絹羽二重という言葉はよく出てくると思います。羽二重とは、簡単に言えば織り方のことですが、ちりめん同様、詳細は割愛します。正絹羽二重の重さは匁(もんめ)で表します。重さの単位ですが、今回は薄さと考えて良いでしょう。数字が小さいほど、軽く薄い生地になります。
正絹でつまみ細工を作る場合は、ボンドではなく糊を使うのが良いです。と言いながら、私はボンドで無理やりやってます(^^;)糊とか糊版とかね、道具が増えると置き場所がないのよ…もう作業台ごちゃごちゃなのよ…
私は襦袢や胴裏など、着物生地だったもので作ることが多いですが、キュプラ同様、扱いは難しいです。薄すぎるとさらに扱いづらくなるので、正絹羽二重に挑戦するときは10匁くらいからがおすすめです。厚すぎると葺くときに広がって形が崩れることがあるので、これまた注意が必要です。
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つまみ細工に向いていない生地
サテン
市販されているサテンはポリエステルなどの合成繊維で織られたものが多いです。ポリエステルは糊もボンドもつかないので、つまみ細工には向きません。キレイなんですけどね。サテンで作ってみたい場合は、接着面をライターであぶってくっつけるか、ポリエステルも接着できる接着剤が市販されているので、使ってみると良いでしょう。
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多目的ボンドで作ったサテンのお花。つまみ細工を始めたばかりの時に作ったもので、まだ下手です(^-^;
質感は良いんですけどね、作りにくいです。
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オックス
上述で、つまみ細工に向いている布はローン、ブロード、シーチングまでとお伝えしました。シーチングより厚い布はオックス、キャンバス、帆布などがあります。(糸の番手によって異なります)厚みのある生地は癖がつきにくく、形を作るのが難しいです。仕上がりも、どうしてもゴワゴワした感じになってしまうので、あまりおすすめできません。
実際に作ってみた 仕上がりの違い
一越ちりめん・二越ちりめん

ピンクが一越ちりめん、オレンジが二越ちりめんです。

お花の形にしてみると、こんな感じ。写真で比べただけだと、二越ちりめんの方がややふっくらしている程度ですが、実際につまんだ感じは全然違います。一越ちりめんは薄手で癖がつきやすいので、つまんだ後に形が崩れることはあまりないです。二越ちりめんは少し厚みがあり、一越ちりめんと比べると癖がつきづらく、形が崩れやすいです。そのため、ボンドがくっつくまで花びらの先を洗濯ばさみ等で固定しておかなければならず、写真のように花びらの先が尖った感じになっています。
キレイな形の花びらを作るコツはこちらの記事に詳しく書いているので、合わせてご覧ください!

ちりめんで作るつまみ細工は、ふんわりとした可愛らしい仕上がりになります。

これは教室の生徒さんたちと一緒に作ったもの。スペースを埋めるのに、でかバラでごまかした感はありますが、可愛いです。このバラのように、花びらを重ねる場合は厚みが出やすいので、バランスを見ながら調節していきます。
綿ローン

ちりめんと比べるとシャープな感じになっています。これだけだとシンプルですが、ローンで作ったつまみ細工は洋風のアクセサリーにぴったりです。

レースやビーズを組み合わせてコサージュに。ちりめんより薄手なので、重ねたり組み合わせたりしても厚ぼったくならず、アレンジしやすいです。初心者向けではないですが、私は高密度80ローンが好みです。ツヤがあって高級感のある仕上がりになります。

リバティの生地でイヤリング。柄物を使っても可愛いです。リバティのタナローンは可愛くておススメです!小さい作品を作るときは、柄も細かいものを選ぶと良いでしょう。
キュプラ
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かなり薄手のため、シュッとした仕上がりに。花びらをたくさん葺く「半くす」は、特に華やかになる気がします。
正絹
やっぱりつまみ細工の最高峰。私の場合は、おひなさまの着物に使って余ったものを使うことが多いので、厚みも質感も様々。襦袢や胴裏などの薄い物もあれば、着物を解いたような少し厚手で重いものもあります。厚みのある生地は跳ね返ってきて、形が崩れやすいのですが、そこは気合で。
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うん、美しい!
まとめ
いかがでしたか?同じつまみ方でも、生地によって雰囲気が全く違いますね。和風にも洋風にも、アレンジは無限大です。
初心者の方は、扱いやすい一越ちりめんから挑戦し、慣れてきたら生地を変えて作ってみると良いと思いますよ(^^♪
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


